初心者必見!初めて砥石で包丁を研いでみてわかったこと【おすすめの砥石・研ぎ方も紹介】
我が家の包丁。
これまで幾度となく、買い替えようと夫婦で話し合っていたけれども、良いモノがなかなか見つからず結局なんとなく使い続けて早2年。
購入して2ヶ月で柄の部分が割れてしまい、「不良品」という不名誉なレッテルを貼られながらも我が家のキッチンツールの主役として酷使され続けてきました。
しかし、さすがに刃こぼれがひどくなり、切れ味も無くなってきたので、いよいよどうしましょうかとなり、砥石を購入して、包丁を初めて研ぐ運びとなりました。
ちなみに最初は研ぎに出そうかという話もしていましたが、柄の割れた包丁を研ぎに出すのはさすがに恥ずかしいし、買い替えを勧められるだろうということで、自分で研ぐことになったという流れです。
砥石の購入
「せっかく研ぐのであれば、きちんとした砥石を買おう」ということで、道具選びからスタート。と言っても、必要なのは砥石だけなので、一番汎用性が高く、評価が高そうな安っぽくない砥石を買うことに決定。今後も使うことを考えて、一番安いものではなく長く使えそうという観点で決めました。
砥石と言っても実は種類がいくつかあります(荒砥石、中砥石、仕上砥石など)。一瞬、どれを買えば良いのか迷いましたが、いろいろ調べてみると一般家庭用で使うのであれば♯1000の中砥石があれば十分だということだったので、中砥石を購入しました。Amazonでレビュー評価の高かったKING 高級刃物用砥石 標準型 #1000 中仕上用 DX-1000を1,800円でポチる。
初めての包丁研ぎ
翌日、砥石が届いたので。早速研ぎ開始。
さて上手に研げるか!?
まずは、砥石を水につけるところから。
砥石は乾いた状態で使うのではなく、水を含ませてから使わないとダメなようです。理由は研ぐ時に滑りやすくすること、摩擦熱がでないようにすること、らしいです。水につけておく時間は10分〜30分ほど。
ちなみに、研ぎ方については初心者の私が教えることはできないので、料理包丁を製造、販売している株式会社實光様のサイトを参考にしてください。いろいろサイトを調べましたが、ここが一番シンプルで分かりやすかったです。
参考ページ:両刃包丁の研ぎ方について
とりあえず、サイトで説明されているように研ぎ始めます。
ちなみに、研いでるときの写真は撮り忘れてしまったのでご勘弁を。
シュッシュッシュ・・・
(包丁研いでいる音)
5分くらい研いでみて、研ぎ汁を一度流します。
さて、包丁がきちんと研げているか確認してみます。
あれれ?
なんだか、全然研げていません。刃ではなく腹の部分を研いでいるような感じ。
刃先を触ってみましたが、「かえり」と言われる引っかかりも感じない。
PCを開き、包丁の研ぎ方のサイトをウンウン唸りながら、再度確認します。
どうやら、砥石に当てる包丁の角度が悪かった様子。包丁を寝かせすぎて研いでました、初心者がやりがちなミスらしいです。
もう少し角度をつけて再度挑戦。
シュッシュッシュ・・・・
砥石の滑り方の感触はあまり変わらないけど、角度意識してみたので、今度はなんとなく研げているような気がする。
もう一度チェックしてみよう。
?!
おお!!めっちゃ研げてる!!
刃のギザギザが明らかに消えているのがわかりますでしょうか?
一応、確認のため刃先に指を当ててみると、しっかりと引っかかりが感じられます。なぞると人差し指の薄皮が引っかかるような感触です。
これが「かえり」と言うやつですね。
やはり、さっきは砥石に当てる包丁の角度が悪かったようです。
とりあえず研げているようなので、この調子で刃先、真ん中、根元の3つに分けひたすら研いでいきます。
砥石を定期的に水で濡らしながら、ゆっくりと両方の面を丁寧に研ぎます。
・・・・・20分後。
刃を触ってみると先端から根元まで全体に「かえり」がついたのが確認できました。
これで、きちんと研げたということになります。
最後に、砥石の角に刃先を擦り付け、しっかりと「かえり」を取り、研ぎ汁を流します。
あっけないですが、これで全て完了です。意外すぎるくらいに簡単でした。
写真で研ぎ前と研ぎ後を比較してみる
さて、では実際にどのくらい研げているか?!
ちょっとワクワクしますが、写真を比較してみましょう!!
なんということでしょう〜 (劇的ビフォーアフター風)
ギザギザが完全に取れています!!
まるで新品のようです。
切れ味を確かめるために、コピー用紙に刃を入れてみました。
コピー用紙に刃を入れて、軽く引くとスーッと紙が切れていきます。
これは・・・ちょっとすごすぎる!!
さすがにこんなに切れ味が鋭くなるとは思ってもみなかったので、ちょっと鳥肌モノです。
どうやら完全に切れ味が戻ったようです。大成功ですね。
【2017年11月追記】
包丁の刃こぼれがひどい場合には、少し角度をつけて研ぐと刃こぼれが整います。(荒砥石がある方は荒砥石で普通に研いでください。)もちろん角度をつけて研ぐと刃が平らになってしまうので、そのあとに刃をつけるために寝かせて研ぐといい感じになります。
まとめ
「包丁を研ぐ」と聞くと、「初心者だとちょっと難しそう・・・」と敬遠してしまうと思います。
しかし、実際に砥石を買って、生まれて初めて包丁を研いでみましたが、思ってたよりもずっと簡単でした。時間も1時間もかかりませんでしたし、慣れてきたらもっと早く研げると思います。
もちろん、プロの研師に任せればもっと切れ味の良く研いでもらえるのかもしれませんが、一般家庭用として考えると十分すぎるくらいの結果です。
時間がないときはシャープナーでも良いかもしれませんが、長く切れ味を保って使うということを考えると砥石で包丁を研ぐという選択肢は持っておくと良いと思いました。非常に費用対効果の高い買い物で大満足です。
ぜひ皆さんも砥石を買って包丁を研いみてください。自分が研いだ包丁の切れ味に驚愕すると思いますよ。
いや、本当に。
なお、本格的に包丁を研ぐことを学びたいのであればこんな本も出ていますのでチェックしてみると良いかもしれないですね。